クレオパトラは熱烈な絹の愛好家として知られています。

戦いに敗れ国を滅ぼし、毒蛇に乳房をかませて自殺したときもきらびやかな外衣から肌着まで、全身を絹で着飾っていたようです。

なかでもヒメサラレイシ貝の分泌液で染めた深い紫色のシルクをこよなく愛し、独占し、ヒメサラレイシ貝を求めて地中海を転々としたといわれています。
この貝紫のシルクは、同じ量の黄金を敷き詰めなければ買えないほど高価なものだったとか…

絶滅したと思われていたヒメラレイシ貝が近年発見され2千年ぶりに貝紫のシルクが再現されましたが、クレオパトラを夢中にさせただけに大変美しいものということです。

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